両面から溶接するにあたり,裏側の初層を溶接する前に裏はつりを行った。

溶接線の全周から100mm 程度の範囲まで予熱して溶接を行った。

クレーンガーダーのエンドタブは,溶接後切除してグラインダーで仕上げ加工した。
 

板厚の差が10mm あるフランジ材の突合せ溶接の場合,厚い方の材を1/2.5の傾斜に加工し,開先部分で薄い方の高さに合わせることとした。 H 16

ガスシールドアーク半自動溶接において風速が2m/sec未満の場合,防風処置を行わないこととした。

オーバーラップは,グラインダーで削除し,なめらかな形状に仕上げることとした。
 
クレーンガーダーのエンドタブは、溶接後切除してグラインダーで仕上げ加工した。

溶接を手溶接とするので、エンドタブの長さは、自動溶接より短くした。

完全溶込み溶接の両端に、継手と同じ開先のエンドタブを取り付けた。

溶接部の表面割れは、割れの範囲を確認したうえで、その両端から50mm以上溶接部をはつり取り、補修溶接した。

完全溶込み溶接の突合せ継手における余盛り高さについては、1mmであったので、許容範囲内とした。

490 N/m? 級の高張力鋼の組立て溶接を被覆アーク溶接で行うので、低水素系の溶接棒を使用した。